子供の歯がたりない?
  
  乳歯(20本)や永久歯(28本、親知らずを入れると32本)が足りない人は10~12人に1人います。
  (親知らずがない人をいれると確立はもっと増えます)
  人により対処は異なりますが、乳歯のうちに見つけた場合には、あごの大きさや永久歯の大きさを診ながら
  永久歯への生え変わりを注意深く観察します。この時、簡単な矯正が必要になる事も有ります。
  生え変わる永久歯が無くても乳歯は35歳頃までには根が吸収して(溶けて)脱落(抜ける)します。
  永久歯列では隙間がある場合には前後の歯を削ってブリッジにしたり人工歯根(インプラント)を入れて修復します。
  以上、簡単に説明しましたが、個々によって対処の仕方はさまざまですので、
  わからないことは、かかりつけ歯科医、専門医などに相談することをお勧めします。
  成長期に今後の対策を立てることは重要ですから、気づいたら、早めに受診してください。


  虫歯の治療は何歳から?
  
  何歳からという決まりは有りません。
  軽い虫歯は(白く濁った様な物)歯面清掃やフッ化物の塗布で様子を見ますが、
  穴のあいている物(爪を当てて引っ掛るような物)は削って詰め物をします。


  小さな子供でも歯を削ったり神経を取る事が有るのですか?
  
  現在ではあまり見られませんが、穴のあいている物は歯を削って詰め物をしますし、
  神経に達している物は神経の処置をします。
  ただ大人の処置と違うのは、乳歯では神経の一部だけを取る処置をする事も有ると言う事です。


  子供の虫歯は痛くない事がある?
  
  歯の痛みは歯の歯髄(一般には神経と呼んでいる所で血管や神経その他が入っています)中の
  神経が炎症を起こし脹らんだ血管に圧迫されて痛みを感じます。
  子供の歯(乳歯や幼若永久歯)、特に乳歯では歯の大きさに比較して歯髄の占める割合が大きく
  また神経の出入り口も広い為に、血管が脹らんでも神経が圧迫される割合が比較的に小さい為
  痛みをあまり感じない事があります。


  乳歯の虫歯は生え変わるのだから抜けるまで待てば良いのでは?
  
  虫歯をそのままにすると虫歯が進み歯髄まで犯されます。
  虫歯が歯髄にまで及ぶと痛みが出たり、細菌が根の先から出て歯の周囲まで影響を及ぼし
  (永久歯の芽にまでも影響を及ぼし歯の形が形が変わることもあります)ます。
  また歯の隣接面(隣の歯と接する面)が壊れると歯の幅がなくなり乳歯と交換して
  萌えてくる永久歯の場所がなくなります。ですから虫歯は早く治療する必要があります。

  矯正は何歳から? 期間はどの位?
  
  私の診療室では3歳を目安にして反対咬合(前歯の反対咬合・いわゆる受け口、奥歯の反対咬合)の
  治療をしています。
  3歳というのは乳歯が萌えそろい上下の歯がキチット咬み合う年齢だからです。
  期間はケースにより異なりますが受け口の矯正で6ヶ月から1年くらいです。
  小児の矯正では3ヶ月から1年で終了します。

  受診の時間は何時頃が良いですか?
  
  小児は朝起床した時には一番ストレスが無く元気な状態にあります。
  ですから3歳未満の小児は出来れば午前中の受診をお勧めいたします。

  進行止めを塗って黒くなった歯は白く出来ますか?
  
  進行止め(サホライド・フッ化次アミン銀)は歯の固い部分(無機質)が抜けた蛋白質に付着します。
  一番表層のエナメル質までの虫歯は黒い部分を全部取り去る事が出来ますが、
  下層の象牙質にまで進むと歯髄から表層に向かって空いている象牙細管と言う穴に
  進行止めの銀の粒子が入り込み(この銀の粒子のせいで歯が黒く見える)、
  黒い部分を全て取り去る事が出来なくなります。

  子供でも歯の色や歯並びを気にする?
  
  幼児でも前歯をきれいに治すと非常に喜びます。
  中には“歯をきれいにしてくれる”と言って喜んで歯医者に通院する子もいます。
  また受け口の子などは治療が終わり治療器具が取れると大変喜びニコニコして帰ります。

  母乳でも虫歯になる?
  
  25年位前に“哺乳瓶う蝕”という言葉がありました。
  これはミルクはもとよりジュースや清涼飲料水も哺乳瓶で飲ませた為に上の前歯に特有に現れる独特の虫歯です。
  この独特の形の虫歯が母乳の与え方により出現する事がわかってきました。
  例えばオッパイを咥えたままうたたねをしたりだらだらと母乳を与えると
  この哺乳瓶う蝕と同じ形の虫歯が出現します。

  定期検査は何故行かなければ行けない?
  
  定期検査は虫歯だけではなく歯の生え代わり具合や噛合せ、
  口の中の衛生状態(歯垢や歯石その他)のチェック、また全身の健康状態までも観察します。